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2008年10月 7日 (火)

偏見

その2。人は得体の知れないものに恐怖を抱くという。以前、私が目にした精神疾患患者の雇用に関するアンケートの中に、“対応方法がわからない”という自由回答があったように、知識や経験がないから間違った認識を抱くのではないか?

正しい知識や経験を持った人は真実を知っているのだから、ゲームの内容によって大きく偏見を抱くことはない。また、そもそもの話が偏見はあくまでも偏見であって、大きいも小さいもなく、偏見が存在している現状を慮ることよりも偏見が助長することを危惧している日本精神科病院協会の在り方を私は逆に危惧する。

以前、私は精神科医に現在の精神障害者の雇用について尋ねられた。その時の話はブログの記事として残してあるはずだが、精神医療に関して最も詳しいはずの医師が雇用の現状を知らないことに愕然とした。精神科医の仕事は医療行為であり知識の啓蒙ではないため、例として挙げるには適切ではないが、伝えるべき人が知るべき人に知らなければならないことを伝えていないことに虚しさを覚えた。

「閉鎖病棟」というゲームソフトを販売中止にするならば、「恐怖の精神病院」はどうなのか? 現実的にあり得ない状況というならば、どちらもさして変わりないと思う。さらに言えば、「17歳のカルテ」「カッコーの巣の下で」「私はうつ依存症の女」などは許されるのか? 事実に近いことを表現している分、恐怖を抱き、偏見を植え付けられる人もいると思うが。

いずれにせよ、この記事を読むと、どこか問題提起の仕方が間違っている気がしてならない。鬱病という疾患が浸透するまでに何年かかっただろうか。精神病と神経症の違いを知っている人がどれくらいいるのだろうか。同じ精神疾患でも理解度の高い病気と低い病気では、対応に大きな差がある。思うことがたくさんあり過ぎて簡潔にまとめきれないけれど、本当に疲弊しきった人間だから言えること。

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